本を読むことは、よいことだ。
阅读书籍是一件很好的事情.
たとえ、それが住居の贫困の反映であっても、个人が自由な想像力によって、それぞれの精神の个室をもつのは望ましいことだ。
即便生活贫苦,由于每个人都存在想象力,各自仍然拥有自己的精神世界.
実际、そもそも「个人」というのは、そういうふうにして成长してゆくものだからである。
事实上,之所以意识到"个人"这个概念,因为人开始慢慢成长了.
しかし、家庭の中の书物というものを考えてみると、これはずいぶん、不思议な品物のような気がする。
然而,想到家中的书籍,常常会使人感到不可思议.
なぜなら、本は家庭の备品の一つではありながら、结局のところ、个人に属するものであるからだ。
为什么呢,书虽是家庭用品的一部分,但是却都是各自属于各人的.
家庭の本棚に并んでいる何百册、或いは何千册の本の背表纸は、家族のみんなが毎日ながめているのに、その中身は、家族***有のものではないのである。
在家里的书架上排列着的几百册甚至上千册的书籍,它们的表面每天都能被家庭成员看见,但是它们的内容,却不是家庭所***有的.
その点で、家庭にある他のもろもろの备品と书物とは、性质が违うのだ。
在这一点上,书籍和家中其他的物品的性质是不同的.
それはそれでよい。
就这样也不错.
ちょうど、个室を覗き込まないことが礼仪であるように、精神の个室も覗き込まない方がよいのかもしれぬ。
大概这正如不随便窥视别人的房间是出于一种礼貌一样,最好也不要随便窥视别人的精神世界吧.
お互い、好きな本を読んで、それぞれの世界を楽しめば、それでよい、というべきなのかもしれぬ。
应该可以说,互相阅读各自喜爱的书籍,各自沉浸在各自的喜悦之中,这样很好.